「臘八粥(ろうはちがゆ)」をつくる
人々のよく口にする話ですが、旧暦12月の7日と8日はガチガチ震えるほど寒いと言います。グローバルな寒波の影響で、杭州の今年の冬はより一層寒く感じられます。こんな寒空の中で、熱くて甘い霊隠寺の「臘八粥(ろうはちがゆ)」を食べると、体も心も暖まります。これはなんとありがたく、またすばらしい習慣でしょう。
2013年1月12日は旧暦の12月の初日にあたり、ちょうど中国の伝統行事の「臘八節(ろうはちせち)」の一週間前に当たります。霊隠寺の斎堂(さいどう)では「臘八粥」の調理が始まりました。きちんと並んだ6台の大きな鍋から熱い水蒸気が湧き出て、体の力を出しきってお粥を混ぜる人々が見られます。あるボランティアの人たちは出来上がったお粥を使い捨てのケースに入れたり、またあるボランティアたちは移動式の棚にきちんと置いたりしています。冷たくなったら、お粥のケースに包装されます。2012年、霊隠寺「臘八粥」の調理の第一日目です。
「臘八粥」の材料の一部分
鍋へのくっつきを防ぐために、絶えず混ぜることが必要
お粥をケースに入れているボランティア
冷却用の棚
ここ数年来、布施への感謝を表し、また社会への恩返しをするために、霊隠寺では毎年、「臘八粥」を振る舞う行事が行われます。霊隠寺、2010年と2011年、「臘八節」に布施した「臘八粥」の量は、全国の寺院の中で一番多かったです。今年、霊隠寺は杭州の七区域のコミュニティや老人ホーム、施設など20数箇所のところへお粥30万碗以上を布施しました。また、布施する範囲も広げ、祝日に仕事を続ける清掃作業員、交番、警察、タクシー運転手へも「仏のお粥」を送り、暖かい祝福を表しました。
最後の袋詰めをしているボランティア
今年の「臘八粥(ろうはちがゆ)」の布施行事は、先月の11日からすでに始まりました。13種類の材料を50トン仕入れました。その材料としては、落花生、小豆、蜜棗、龍眼、棗、雪手亡、蓮子、ぎんなん、それに糯米と白砂糖があります。寒い天候にもかかわらず、ボランティアの居士たちは毎日各地から霊隠寺へやってきて、豆の拾い、ぎんなんの皮剥きなど、複雑な作業を手伝ってくれました。小さな霊隠寺の「臘八粥」の中に、来年への祝福がいっぱい満ちていると同時に、霊隠寺の法師とボランティアの大願菩提も含まれています。
13377 人数