2020年8月22日午前、近代の高僧、弘一法師の生誕140周年に当たり、雲林書院は雲林国学クラスの一部分の学芸員を組織し、浙江省の嘉興の平湖にある李叔同記念館を参観し、先人を追想した。
弘一法師は俗名を李叔同と言い、中国新文化運動の先駆けであり、卓越した芸術家、教育家、思想家、革新者である。また中国伝統文化と仏教文化を結合させた優秀な代表者であり、中国近現代仏教史上における最も傑出した高僧の一人である。
平湖市李叔同記念館は2004年に建造された。所蔵する文物は合計160件で、主要な所蔵品として、弘一法師の自筆の手紙・自筆の写経・その他書道作品がある。中でも、十六折りの『仏説阿弥陀経』は最も歴史的価値のある所蔵品の一つで、「鎮の宝物」と称されている。
今回の訪問は霊隠寺方丈の光泉法師の激励と支持を受けたものであり、光泉法師は特に弘一法師の生誕140周年を記念するため、追想文を揮毫した。雲林書院は恵澄法師を代表とする、優れた書画を記念館に贈り、李叔同記念館の王維軍館長は学芸員たちの訪問を歓迎するとともに、光泉法師に感謝して貴重な書画を贈呈した。
弘一法師は生前、杭州霊隠寺と深い因縁があり、霊隠寺は弘一法師の具足戒を受けた道場として、ずっとこの高僧を深く記念してきた。この数年も数回にわたる追想・記念活動を挙行しており、早くは、2007年、杭州霊隠寺が『弘一大師円寂65周年記念屋外音楽会』を催し、また、2018年には弘一法師具足戒百年を記念して伝戒法会を開き、また同年には、弘一法師戒律学の思想と実践に関するシンポジウム等をも開催している。
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