2020年11月27日、杭州仏学院芸術院創立十周年記念式典が開幕された。社会各界からの多くの来賓が開幕式に出席した。光泉法師が開幕式の式辞の中で、「伝統を継承し、創新ながら発展を求める」に関して、杭州仏学院芸術院に対して三つの希望を述べた:
一、 芸術院は杭州或いは浙江省の文化的芸術的雰囲気を充分に利用して美術専門の教育の発展を加速させてほしい。
杭州は歴史・文化の名城である。悠久の歴史、深厚なる蓄積、燦爛たる文化、清逸秀麗なる湖山の風趣、優雅で穏やかな風土・人情などが歴代の著名な文化人をして多くの不朽の詩編、名勝古跡、芸術的至宝を創造せしめた。芸術院はこのような恵まれた文化・芸術の環境の中にあるのであるから、充分自らの優位を発揮しなければならない。
二、 芸術院は充分に専門の教師陣の優秀な資質を運用し、美術教育を行ってほしい。
十年来、杭州仏学院は中国美術学院などの教育機関に委託して、教師陣の建設を進め、書画に対する造詣の深い老年・中年・若年の三年代が結合した仏教事業を熱愛する専業教師を集めてきた。芸術院はこれら専門家による教師陣の指導のもと、中国仏教美術教育の名誉ある学院を作り上げなければならない。
三、 芸術院は先達の宗教的情操を継承、昂揚し、われわれの宗教的心情を向上させるよう努力してほしい。
杭州という恵まれた土地に、かつてこの芸術領域において卓越した成果を残した高僧、画僧たちが多く出現した。例えば竹禅禅師はかつて杭州に生活しすこぶる趣深い済公に関する画作を残した。また武林仏学院の主要な創設者の若瓢法師は、生涯、竹・蘭を友にして、後の人に多くの佳作を残した。また虎跑寺で出家し、霊隠寺で戒を受けた弘一大師の精神と思想は、中国の芸術界、教育界、仏教界に深遠なる影響を与え、学生たち全員の学習の模範となった、等々である。
最後に、光泉法師は次のように指摘した、この十年間というものは芸術院について言うならば、重要な一里塚でもあり、未来に向かっての新しいスタートラインでもあった。芸術院は十周年を契機として自己の現実の上に立脚しながら、一流の志を樹立し、後代得た優位を集中しながら、正しい学校運営の方針を堅持し、道徳的風格と校風の建設を良く行い、資質の優れた教師陣の建設を良く行って、自らが新時代の中国の特色ある社会主義制度の優秀性を全面的に示す重要な窓口となるよう努力している浙江省のために、仏教の知恵と力量を貢献しなければならない。
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