「第五回禅茶文化シンポジウム」が霊隠寺で開催された
中国国際禅茶文化研究会副会長の霊隠寺住職光泉法師が挨拶
中国国際禅茶文化研究会副会長の沈才土氏が挨拶
北京霊光寺住職の常蔵法師が挨拶
真剣に討論する参加者たち
「第五回禅茶文化シンポジウム」参加者全員の記念写真
2013年11月24日、中国禅茶文化学会と杭州市仏教協会の主催で、杭州霊隠寺、中国国際茶文化研究会禅茶研究センター、浙江農林大学茶文化学院の共催による「第五回禅茶文化シンポジウム」が霊隠寺で行われた。シンポジウムに参加した日本の学者は討論の中で次のような報告をした、「1326年、清拙正澄禅師が日本からの要請に応じて、日本に渡り、禅宗を広めた。正澄禅師は、行住坐臥は清規?戒律に従うべく、また喫茶、行茶などの茶の礼儀にも正しく厳しい規則があるべきであると考え、日本の禅宗界のことを考慮しながら、『大鑑清規』一書を編纂した」。
この日、中国交際茶文化研究会の副会長で浙江省文化庁の元庁長である沈才土氏、中国仏教協会副秘書長で中国禅茶学会理事長の北京霊光寺の住職、常蔵法師、また杭州市仏教協会会長で中国交際茶文化研究会の副会長、霊隠寺の住職である光泉法師をはじめとして、日本文教大学の教授の中村修也先生、石井智恵美先生、浙江農林大学の関剣平先生、南京農業大学の朱自振先生など、60名ほどの専門家と学者がこのシンポジウムに参加した。
杭州市仏教協会会長、中国交際茶文化研究会の副会長で霊隠寺住職の光泉法師が開会式で心のこもった挨拶をした。「仏教の茶文化は歴史が古く、その内容は豊かで奥深い。これについての研究はずっと中国仏教協会と中国禅茶文化学会によって進められてきた。今回のシンポジウムは中国禅茶文化学会からのご関心をいただき、また、常蔵法師にもお忙しい中、こうしてご参加をいただいた。専門家、学者の先生方をはじめ、ご参加の方々のご指導の下、今までと同じように、深い学術研究の成果を根拠に、現代における禅の茶文化建設の方途を探究してもらいたい」と述べた。
日本文教大学の教授であられる石井智恵美先生の『斎字「四頭」の特選料理と点心』、浙江農林大学の関剣平先生の「茶湯儀礼における仏教生活の位置づけ」、南京農業大学の劉馨秋先生の「江蘇禅茶文化遺産の資源調査研究」など世界各地からの専門家と学者がそれぞれシンポジウムで自分の研究を発表し、多岐にわたる角度から茶文化についての理解を述べた
今回の禅、茶文化シンポジウムのテーマは「清規と茶儀礼」であった。真の仏教茶文化を建設することをとおして、自ずからの喫茶の体験から、茶の真髄を感じ、人生の円満な境地に達してもらおうとすることがその真の目的である。
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