感恩、信施して、杭州中が温まる
霊隠寺が蠟八粥(ラーパージョウ)、30万人分を杭州市民に布施

18日は旧暦の十二月八日に当たる。この日は釈迦牟尼佛の成道日であり、また新春を迎える年末でもある。昔から、この日に暖かい蠟八粥を食べると、一年中幸運にめぐまれると言い伝えられている。人々のもっともありがたく待ち望んでいる日である。

  今日をもって、霊隠寺は本格的に杭州市七区の市民に蠟八粥を布施し始めた。その粥の量は、数日前から布施してきた蠟八粥を入れると、計30万人分に及ぶ。この日、霊隠寺は杭州市民と、仏陀成道の歓喜を分かち合った。

 朝の六時に、霊隠寺の山門が開かれると、すでに待ち並んでいた市民たちはどっと境内に入った。二つの通路から、係りの法師や警備員の指示に従いながら、蠟八粥を布施する場所に向かった。入口には整理券を配る法師やボランティアたちもいる。

行列は秩序よく布施所まで行って、一人一人暖かい霊隠蠟八粥を二碗ずつもらった。霊隠寺の住職光泉大和尚も布施場所に行って、現場状況を把握し、蠟八粥を手に持っている市民たちに向かって、微笑みながら、吉祥如意であるようにと祝福した。

 蠟八粥をもらった市民たちは、みな嬉々としてうれしそうにしていた。中には、急ぎ足で家に戻り、家族の人々にも暖かい霊隠蠟八粥を食べさせようとする人もいた。また中には、その場で大口で食べている人もいた。幾人かは、グループで来ていて、暖かい蠟八粥を食べながら感想を互いに話し会う人たちもいた。若いミニブロガーやウィー?チァットファンたちは蠟八粥の写真をとり、ブロッグやネットに転送し、いただいた佛の運気を多くの人にアピールした。

 今年の蠟八粥の布施活動は安全で秩序よく行われた。これは、霊隠寺の法師やボランティアたちが事前に緻密な計画を立て、また現場にいる公安や警備員たちの指示も良かったからである。また近年来、公共道徳を高めることが提唱され、市民の意識が高まった結果でもある。

 霊隠寺の住職光泉大和尚は「霊隠寺は蠟八粥の布施をきっかけに、知恩、感恩の仏教精神を高揚し、伝統的な民俗文化を伝承する。また素食、健康、エコの理念を広め、このことによって文明的で調和のある杭州を建設することを促す」と語った。

霊隠寺蠟八粥布施の状況

霊隠寺の法師たちが蠟八粥を布施現場まで運ぶ

列をつくって待つ市民

整理券を配っているボランティアたち

出来上がったばかりの暖かい蠟八粥

霊隠蠟八粥をもらい、法益にもあずかる

霊隠寺の住職光泉大和尚が布施状況を視察

蠟八粥をもらう

12120 人数