2014年8月9日は仏教の安居明けである。朝の勤行とともに、霊隠寺の僧全員は大雄宝殿で「安居明け」のセレモニーを挙行し、三か月にわたった安居が円満に終わった。
午前8時半から。住職の光泉大和尚が要望に応じ、仏教の孝経『盂蘭盆経・うらぼんきょう』について開示した。450人ほどの四衆弟子が耳を傾けながら、法喜を分かち合った。
光泉大和尚は次のように開示した。『盂蘭盆経』は殊勝なお経である。仏陀時代に、御釈迦様の御弟子である大目連尊者は阿羅漢果を証得し、六神通を備えながら、餓鬼道で苦しんでいる自分の母親を見て救いようがなかったので、仏陀の助けを要請した。。すると、御釈迦様は救助の方法をお教えになった。それが今日まで伝わってきた『佛説盂蘭盆経』である。このお経の中で、御釈迦様は大目連尊者にこうお教えになった。彼の母親は罪が重すぎるので、一人の力では救助できない。十方の僧衆の力によるしかない。そして、7月15日の安居の終わる日に盂蘭盆会をし、美味のご飯で十方僧を供養する。目連尊者がそのとおりにすると、母親は餓鬼道を離脱し、天人道に転生することができた。
光泉大和尚はさらに仏教の孝行の伝統について話した。『佛説盂蘭盆経』はまさに人々に孝行するようにと呼び掛ける典型的な孝経である。中国の伝統では孝行に四つある。一は小孝である。即ち、自分の親に孝行することである。二は中孝である。即ち、民族、国家への忠である。三は大孝である。これが菩薩道である。すべての親、民族への孝行である。四は至孝である。これが衆生を度尽し、成仏する孝行である。出家者は小孝を捨て、大孝を実行する修行者である。霊隠寺にはかつて羅漢相で菩薩道を行ずる済公がいた。だから、出家者に恭敬心を抱くべきであると述べた。
開示は二時間もかかった。現場の雰囲気は荘厳で厳粛であった。信者たちは法喜が充満した。
午後1時半に、参加者全員が杭州佛学院で『佛説盂蘭盆経』を唱えた。この功徳をもって、過去七世の父母を済度し、法界の衆生に回向した。その後、照賢法師の仏教講座「仏法と生活の結び付き」を聞いた。
孝行の意義を開示する光泉大和尚
孝行の意義を開示する光泉大和尚
みんなで『盂蘭盆経』を唱え、法界の父母を済度する
12205 人数